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日本発のデザイン家電メーカーの裏側はやはりすごかった[BALMUDA The Store Aoyama]

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東京・青山に、バルミューダ製品を見ることができる場所”BALMUDA The Store Aoyama”があります。そこでは製品を見るだけではなく、製品が作られるまでの過程を楽しく見ることができます。

ところで最近、元Appleのデザインオフィサー「ジョニーアイブ」さんが、BALMUDAとあるプロダクトの共同開発を行ったと話題になっていました。

作られたものは”船上用のランタン”。
世界最高峰のデザイナーが、日本のブランドを通して作ったそのプロダクトはどんなこだわりが詰まってるのだろう!と非常に興味をそそりまして。いつか見たいな〜なんて考えていました。

BALMUDA The Storeには何とそのランタンがあるのです。しかも分解してある部品も一緒に。
詳細にはぜひ直接見てほしいですが、例えば通常あり得ないクォーツガラスの切り出しを手法として取り入れていたり、金属の取手の部分は素材を曲げているのではなく切り出しをしていたり。

分解されていないと気づかない内部の合理性や美しさを見ることができ、ジョニーの仕事ぶりと、今後彼から発表されるプロダクトへの楽しみを手にとって感じ取ることができました。

彼は今OpenAIの新プロダクトを手掛けている様子。次はどんなものが出るのか楽しみですね。

今回はそんなランタンも見ることができたBALMUDA The Store Aoyamaに行ってみた体験を簡単にレポートしてみようと思います。
BALMUDA、やはりその製品開発のステップが素晴らしかったです。

始まりはアパートから

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2003年、東京・小金井の小さなアパート。
そこに一人の青年が、ノートPCの冷却台を作っていた。
彼の名前は寺尾玄。のちに「BALMUDA」を立ち上げ、日本の家電デザインを変えることになる人物です。

高校を中退し、ギターを片手に旅に出て、世界を見る。
たどり着いた答えは、「豊かさとは“持つこと”ではなく、“感じること”」。
音楽で夢を追ったが挫折し、再び手にしたのは“道具”でした。
人の心を動かす道具を、自分の手で作ろう。
バルミューダの原点は、その小さな決意から始まりました。

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「もの」ではなく「体験」をつくる

2003年から今までその知名度を徐々にあげ、今や知らない人はいないのではないでしょうか。その裏側には緻密なプロダクトの開発ステップがあります。
寺尾代表が掲げた言葉に、こんなものがあります。

高いから売れないんじゃない。人が欲しいと感じる“体験”を作っていないから売れない。

家電の世界では“機能”が重視されがち。
でも、バルミューダが見ていたのは「心が動く瞬間」でした。彼らの製品はすべてユーザーが使ったときの気持ちをもとにしたコンセプトから逆算して作られています。

The Store Aoyamaにもやはりコンセプト重視の商品が並び、どういった切り口でユーザーの日常を彩るか、そんな目線と開発者の熱量を感じます。

試し続けることが最高の答えを作り出す唯一の方法!?

バルミューダには多くのトキメク家電が存在します。
代表作のトースター《BALMUDA The Toaster》もその一つ。
ただパンを焼くのではなく、“朝の幸福な5分間”をデザイン。

スチームと温度制御で、「外はカリッと、中はふわっと」。
この“感動の一口”こそ、バルミューダが届けたかった体験です。

ところでその出来上がり、実は社員たちのバーベキューがきっかけでたどり着いたとのこと。

そもそもトースターを開発していたメンバーが上記画像のようなあらゆる条件下でのテストを行っていました。

これ画像だと分かりづらいのですが、ページ数も数百ページに渡っており、凄まじい量と期間のテストを行ったことが垣間見えます。

社内メンバーのBBQ大会が、突破口となる

多くのテストを事前におそらく参加者全員が、美味しいトースターとは?で頭がいっぱいになっていたことでしょう。そんな中行われた土砂降りの中のBBQ大会。

そこで焼いたパンが一番美味しかったとのことで、雨=スチームという発想になり、現在のトースターの構造の大元ができたとのこと。

普通にやってたら思いつかない方法も、試し続けて連想できるような状態になってこそ、思いつくものですね。

終わりに

トースター以外にも、コーヒーメーカー(もし聞けたら、店員さんにプロジェクト名の由来を聞いてみてください。面白かったですよ)、加湿器、スピーカー…多くのプロダクトの制作背景が見ることができます。

愛されるプロダクトを作るためには、その使い勝手や見た目のデザインだけではなく、そもそもそのプロダクトのコンセプトを体験するための一連のフロー全てにおいて、緻密に、熱量を持って設計することが大事なんだなと改めて深く感じました。

BALMUDA The Store Aoyamaは、デザイナー以外にも、商品の開発をしている人や何かの経営者は必ず勉強になる貴重な場所。皆さまも休日にぜひ行ってみてくださいね

ちなみに…

一連のフローを設計することをUX(ユーザーエクスペリエンス)デザインと言います。
Highliteでは長期の事業成長と合わせ、プロダクトのUXやUIも合わせて支援しています。もし自社のプロダクトのUXを見直したい!と思った方はぜひお気軽に相談くださいませ

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